天空の花火を映す二人の四つの瞳。そして互いを見つめる二人の瞳。演出家は粋な花火師。
何もかも失った能登被災地の人々。残ったものは人の温さと兆す春。
海の栄養をたっぷり受けて育ったこのカキ。カキ打つ音にも収穫の喜びが。
炊きたてのご飯に勝るものなどは。噛めば噛むほど生きていてよかったとの実感。
あの美しかった能登の景。棚田は陽も月も星も宿した。いつか再びあの景を。
米作りには八十八の手間がかかると人のいう。ということは八十八粒の汗を流せいうことか。
しわしわの手が野菜作りの通信簿。さて今年の出来は。手のしわしわが語る。
大地が育てたものは大地に帰る。太古から連綿と続く大地の営み。
赤い実が熟れて初めて知った収穫の喜び。それにしてもこの実は鳥が運んだものなのか。
花は目を喜ばせ実は舌を喜ばす。桃かリンゴか。
千両、万両の赤い実は空渡る鳥からの贈り物。耳を澄ませば鳥の声。
充実の一年。今、ここで振り返れば父の背中を追うての一年だった。
今年もダメだった。いつになったら、と見上げる空が青い。もう少し頑張ってみるか。
たわわの柿。このところ熊の出没をよく耳に。はたして熊はこの柿を狙うのか。
きっかけが欲しい。あの声をこの耳に届けて欲しい。この秋の実りをきっかけに。
歴史に学ぼうとしない人間の何と愚かな生きものかとつくづく。
太陽と水と大地が育てたこの稲穂。瑞穂の国日本の原風景がここにある。
黄金の波は小麦の波。ウクライナの大地の景色だ。そういえばロシアもウクライナも国花はヒマワリ。
残された鈴なりの渋柿。いやいや吊るし柿にすればこれぞ絶品。将軍御用達のお品。
やっとやっとのマスクに隠されていた恋する笑顔。コロナも味な演出をたくらむ。
恋は凶とでるかそれとも吉。占い師は「成就」と夢を売る。
あの天辺の柿の実一つ。収穫は鳥と人とが分けあって。
青春に蹉跌はつきもの。紆余曲折を糧にして今がある。
精鋭を大切にするための摘果は人の世にも似て。残された精鋭たちにもまた別の重圧が。
この豊かなる実りはどこまでもかかしさんのお陰と最敬礼。
消費者のわがままが決める規格外。虫はちゃんと本物を知っている。人間よりも。
突然の出会いが実らせた恋一つ。その出会いが秋の華燭に。
このところとんと見かけぬイナゴやばった。虫取り篭を用意して出かけたものの。
思わず笑った。イノシシも人間同様お巡りさんには弱いのか。
一抱えもあるこのスイカ。あの小さな種からこのスイカ。植物の神秘。